衆院選 山口県内3小選挙区に計9人立候補 各立候補者の第一声は…
衆院選(27日投開票)は15日公示され、山口県内3小選挙区に計9人が立候補した。内訳は自民党の前職3人、立憲民主党の元職と新人各1人、日本維新の会の新人1人、共産党の新人2人、国民民主党の新人1人。政治とカネの問題などを主な争点に、新たな区割りとなって初の選挙戦がスタートした。 ⇒2024年衆議院選挙・山口1~3区の立候補者一覧はこちら 【1区】 立憲民主党新人の坂本史子氏(69)は山口市の中央公園で出発式を開いた。「絶対にこの選挙を勝ち抜き、自公政権に変わる市民の政治を実現する」と力を込めた。ガンバローコールの後に出発し、同市や宇部市を選挙カーで回った。 自民党前職の高村正大氏(53)は山口市で第一声を上げた。支持者や県議たちを前に「日本はエネルギー自給率が低く、世界が安定しないと豊かな生活は保てない」と外交やエネルギー政策の重要性を強調。宇部市と防府市でも出陣式を開いた。 国民民主党新人の野田陽志氏(48)は山口市の米屋町商店街で出陣式。企業労組の関係者たちを前に「皆さまの生活を少しでもよくする。そのために国政で政策を達成したい」と強調した。選挙カーで市内などを巡り、街頭で演説もした。 共産党新人の三藤美智子氏(67)は宇部市のフジグラン宇部前で第一声を上げた。支持者たちを前に「政治を皆さんと一緒に変えなければいけない。皆さんの声を国会に届ける」と訴えた。選挙カーで宇部、山口市内を回り街頭演説もした。 【2区】 立憲民主党元職の平岡秀夫氏(70)は岩国市の事務所で出発式。自民党による裏金問題や旧統一教会問題などを批判した。現在の安全保障政策への危惧や米軍岩国基地周辺住民の安心安全なども訴えた。「必ず日本の政治の流れを変える」と意気込みを語り、党県連の小田村克彦代表や自治労県本部の幹部ら参加者たちと「頑張ろう」コールで締めくくった。 選挙カーで柳井、光、下松市などを回り、新たに全域が選挙区に入った周南市でも出発式を開いてマイクを握った。 自民党前職の岸信千世氏(33)は岩国市で出陣式をした。地元市町の首長や議員、推薦する公明党関係者が駆け付ける中、第一声では「党に逆風が吹いている」と危機感をあらわに。人口減少などの課題や基地負担軽減に取り組む決意も語り「未来へバトンを渡せるよう全力を尽くす」と力を込めた。(※記事の最後に選挙事務所一覧のPDFがあります) その後は選挙カーで柳井、光、下松市などを巡りながら訴えを重ね、夕方から周南市中心部へ。地元の首長たちを招いて出陣式を開き、支持を呼びかけた。 【3区】 日本維新の会新人の伊藤博文氏(55)は県庁で自ら立候補の届け出をした後、萩市の松陰神社で安全祈願。神社前で第一声を上げた。「政治を諦めている人、誰に決めても一緒と思っている人こそ私に力を与えてほしい。自らの声で思いを届けていく」と強調。選挙区内の全市町を選挙カーで回った。 官房長官で自民党前職の林芳正氏(63)は東京を離れず、陣営は下関、山陽小野田、美祢、萩市で出陣式を開いた。下関市での出陣式には参院議員や地元首長たちが出席。閣僚経験が豊富な林氏の実績を妻の裕子氏が強調し、「内外とも大変な環境にある中、日本を立て直すため頑張る」と代弁した。 共産党新人の吹上政子氏(69)は下関市の市役所前で出発式を開いた。集まった党員や教員時代の同僚に「私は1人ではない。ともに頑張りたい」と第一声で呼びかけた。激励の花束を受け取り、参加者とともに「頑張ろう」と気勢を上げて選挙カーに乗り込んだ。山陽小野田市や美祢市で街頭演説し、萩市も回った。
中国新聞社