「フードロスだけで生活」から知る社会課題 人気YouTubeチャンネルのキャッチーさの裏には
失敗という概念はない
そのために、トムさんは「この話題に興味がない相手にも、動画を見てもらえるにはどうしたらいいかを常に意識している」と語ります。 ただ、テーマを厳選し、編集に工夫をこらしても、再生回数が思うように伸びないことも。 「以前、『食卓に並ぶお肉の成り立ちを知ろう』という趣旨で『1週間牛飼い生活』という企画をやったんですが、恐ろしく手間がかかった割に、再生回数はいま一つでした」と笑います。 そんな時でも「失敗」とは考えません。 「こうしたら見てもらえるんじゃないか、と仮説を立てて、実際にやってみたけど予想ほど伸びなかった。その結果、『これが要因じゃないか』とか『原因は分からないけれど、こんな傾向がある』という次につながる知見が得られたなら、それでいいと思うんです」 動画で社会課題を伝えるとき、トムさんが大事にしていることは――。 「今アクションができていない人を責めるのではなく、『こんな方法があるよ。チェックしてみてね』と呼びかけるスタンスを大事にしています。暗いニュースがあふれる中でも、希望を持てるような情報の伝え方を心がけています」 ◇ トムさんも登壇する、withnewsの10周年イベント「【withnews10周年記念】ウェブメディア激動の10年 令和の温故知新フェス!」を、10月19日にオンラインで開催します。 3部構成で、トムさんが「KNOW NUKES TOKYO」の中村涼香さんと「社会課題の届け方」について語る第2部は、15時15分からの開催を予定しています。 トムさんたち出演者への質問も受け付けています。 【参加無料。申し込みはこちらからどうぞ!】 https://withnews10th.peatix.com/