万博水上ショー、子供と精霊の物語 声に毛利花さんら サントリーとダイキン発表
サントリーホールディングス(HD)とダイキン工業は24日、2025年大阪・関西万博で共同開催する夜の水上ショー「アオと夜の虹のパレード」のキャラクターデザインなどを初公開した。 万博史上最大級とされる常設型水上ショーの舞台(約8800平方メートル)は、大屋根(リング)内側の「ウォータープラザ」に設置する。ショーは「水と空気」をテーマに約20分間で毎晩2回公演。青い髪と瞳の子供「アオ」と、黄色い顔にオレンジ色のくちばしを持つ精霊「ドードー」の物語を水のスクリーンに映し出す。 声はアオ役がミュージカル俳優の毛利花さん、ドードーはタレントの友近さん、アオのおばあちゃんを俳優の夏木マリさんが務める。民謡や島唄から着想したテーマソング「にじまつり」を作編曲家の菅野よう子さんが手がけた。 水上ショーと連動した日中のイベントについても発表。来場者の身ぶりなどに合わせて噴水が動く仕掛けや、2次元コードをスマートフォンで読み込み、空へかざすとショーで登場する生き物たちのパレードが現れるAR(拡張現実)コンテンツも用意するとした。 水のスクリーンとして舞台の中央に配置する高さ約18メートル、幅約17メートルの巨大オブジェが今年11月に完成。現在、周りに巡らす噴水約300基の設置工事を急いでいる。演出に使う海水を来年2月末に引き入れ、その後リハーサルに入る。 サントリーHDの前波美由紀大阪・関西万博推進室長は会見で「世界中から来場する皆さまに楽しんでいただき、いつまでも万博の記憶に留めてもらえるようなものになれば」などと話した。(田村慶子)