五穀豊穣を願いクリの木飾り 平泉で「きんこならし」
平泉町の達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)の別当の達谷西光寺(達谷窟豪侑(たがやごうゆう)別当職)で5日、小正月行事の「きんこならし」が行われ、地域の親子が五穀豊穣(ほうじょう)を願ってクリの木を飾り付けた。 キンと冷えた青空の下、飾りを手にした子どもたちが枝の先へ腕を伸ばす。平泉小6年の高橋遥斗さんは「うまく飾れた。バスケットボールの県大会で、多く勝てるといい」と努力が実を結ぶよう願った。 花の形に削ったコシアブラと、つぼみや実に見立てたカツの木を飾りに使い、植物の成長過程を表すとされる地域の風習。12年前から主催する同町平泉の大工阿部力さん(71)は「これからもずっと続いてほしい」と見守った。