星に日本一の願いを!関東の実力者が集う七夕決戦!昌平高校×FC東京U-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第11節】
昇格2年目となった昌平高校が攻撃的なサッカーで、今シーズンのプレミアリーグEASTも賑わせている。ここまで挙げた20得点はリーグトップの数字。前橋育英高校に4-2、川崎フロンターレU-18に3-1と打ち勝つゲームもあれば、青森山田高校との一戦でも2-1と接戦を制するなど、現状では4勝3分け3敗と白星が先行している。
だが、前節は無敗を続けている流通経済大柏高校相手に、悔しい敗戦を突き付けられる。前半のうちに先制されながら、直後に岩谷勇仁のゴールで追い付いたが、後半に2失点を喫して、ファイナルスコアは1-3。2試合未勝利で今節を迎えることになった。
対するFC東京U-18は年代別代表に選出されるようなタレントを多く擁している中、10試合を終えた段階でまだ連勝が一度もなく、3勝3分け4敗の8位と好調の波に乗るまでには至っていない。
大宮アルディージャU18とホームで対峙した前節は、再三に渡って創出した決定機を相手GKの攻守に阻まれ続けたが、終盤に菅原悠太が相手の隙を突いて決勝ゴールを叩き出し、2-1で競り勝って3試合ぶりの白星をゲット。今季初の連勝を狙って、前半戦ラストゲームの今節に挑むことになる。
好選手が居並ぶ昌平でフィーチャーしたいのは、左サイドバックとして全10試合にスタメン出場している上原悠都だ。入学直後は右サイドバックでレギュラーを掴むと、インターハイで全国4強も経験。個人としてもU-16日本代表にも選出されるなど、一躍注目を浴びる存在となる。
だが、2年生に進級した昨季はケガが長引いたことで、本格的に復帰したのはシーズン終盤に差し掛かってから。「プレミア1年目をピッチで過ごせなかったことで、(大谷)湊斗とか(鄭)志錫とかと差ができちゃったなと思っているので、攻撃面も守備面ももっと高めて、その差を埋めていかないといけないなと思っています」と今季に懸ける想いを口にしている。
その実力や経験値を考えても、高体連有数のサイドバックであることは間違いない。「今年は自分たちの代で、去年とも一昨年とも違う感覚なので、ディフェンスを引っ張っていきたいですし、この2年で見つかった自分の課題とか、もっと伸ばすべき長所をしっかりと突き詰めて、三冠を狙っていきたいと思います」。帰ってきた上原のさらなる躍動が、昌平の上位進出には必要不可欠だ。
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