【海外】ハスクバーナ新型「ヴィットピレン801」デビュー! 新たなエンジンとフレームが新次元の走りを生む
ハイパフォーマンスなパワーユニットと充実の車体周り
エンジンはスヴァルトピレン801にも搭載されている、DOHC4バルブ799ccのパレラルツインエンジン。75°位相クランクを採用することで心地よいパルス感を持ち、アクティブクランクケース排気やセミドライサンプ潤滑などが採用されている。このエンジンは最高出力105hp/9250rpm、最大トルク87N・m/8000rpmを発揮しつつ、15000kmという長いサービスインターバルを実現している。 新設計となるチューブラースチールフレームは、ストリートバイクに最適のジオメトリーを採用。エンジンをストレスメンバーの一部とすることで車重の軽減にも寄与し、クイックかつ安定感のあるフィーリングを実現する。 このフレームに組み合わせるサスペンションは前後ともWP製で、街乗りから峠道まで卓越したパフォーマンスを生み出す。フロントフォークは140mmのストロークを持つAPEXオープンカートリッジタイプの43mm径で、コンプレッション、リバウンド共に減衰力調整機構を備える。リアはアルミダイキャスト製のスイングアームに150mmのストロークを持つWP製ショックをダイレクトに取り付け、フレックス特性とスタビリティが最適化。リアショックはリバウンドとプリロードの調整が可能となっているので、フロントと合わせてライダーに合わせたセッティングを行なうことができる。 ブレーキシステムはJ.Juan製で、フロントにはラジアルマウントの4ポットキャリパー+300mm径ローターをダブルで装着し、リアは2ポットキャリパー+240mm径ローターとなる。ABSシステムはボッシュ製で、リアのABSをカットできるスーパーモトABSモードに切り替えることでリアをスライドさせながらのコーナリングを可能にしている。
充実の電子装備が生む安全かつ快適なライド
ライダーをアシストする電子装備が充実されているのも、この新しいヴィットピレン801の特徴のひとつだ。ライドモードは標準的な「ストリート」、スロットルレスポンスが鋭くなる「スポーツ」、スロットルレスポンスが穏やかになり出力も抑制される「レイン」、各種設定を個別に設定できる「ダイナミック」の4種類がセレクトできる。 メーターは5インチのTFTフルカラーディスプレイを採用し、反射を防ぐためにミネラルガラスが接着されている。スピード、燃料、ギアなどの情報が一目で確認できる高い視認性を持ち、左のハンドルバーにあるバックライト付きスイッチキューブで操作することができる。「Ride Husqvarna Motorcycles」アプリを使用するとスマートフォンとバイクを接続でき、ターンバイターンナビゲーションアプリをメーター画面に表示させたり、音楽再生や電話などの機能を使用することができるようになる。 各部に最新装備を備え、ステージによってはスーパースポーツよりも高井走行性能を示すであろうこのヴィットピレン801。日本への導入時期価格はまだ未定だが、兄弟車であるスヴァルトピレン801が145万9000円で既に導入済みなので、そう遠くない時期に150万円前後で導入されることになるだろう。
ヴィットピレン801主要諸元(2025)
・ホイールベース:1475±15mm ・シート高:820mm ・重量(燃料なし):180kg ・エジンン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒799cc ・最高出力:77kW(105hp)/9250rpm ・最大トルク:87N・m/8000rpm ・燃料タンク容量:14L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70-17、R=180/55-17
後藤秀之