マー君の5失点8敗目を米メディア「一人でヤ軍の足を引っ張っている」と批判
ヤンキースの田中将大(28)が9日(日本時間10日)ヤンキースタジアムのブリュワーズ戦に前半戦最後となる先発マウンドに立ったが、立ち上がりに3ランを浴びるなど、5回もたずに6安打5失点で8敗目を喫した。8敗目はメジャー自己ワースト。 米スポーツ専門局ESPN電子版は、「田中ひとりがヤンキースの足を引っ張っているかもしれない」という厳しい見出しで、マー君の8敗目を報じた。 「昨シーズンはサイ・ヤング賞の候補で、チーム再建中のヤンキースにとって、計算できて頼れる選手は彼だったのだ。スプリングトレーニングを通じて、彼は最も確実な選手だった。しかし、チームのラジオ実況のジョン・スターリングの口癖であるように、野球は予測できないのだ」と、田中の予想外の不調を嘆いた。 記事では、「ヤンキースは45勝41敗で前半戦を終えた。田中は前半戦のチームLVP(最も価値の低い選手)だった。ア・リーグ東地区で首位レッドソックスとは3.5ゲーム差をつけられた。この大きな原因は田中にある。3試合は良い投球をしたが、今日はまた再び5回を投げ切ることができず、2本塁打を打たれ、5失点をして、ひどかった」と、田中を戦犯扱いするような辛辣な言葉で書き綴った。 前半戦の田中は、早いイニングで降板する試合が多かったことから、中継ぎ陣に負担をかける投手になっていることに触れて、「田中は18試合に先発したが、そのうちの7試合は5イニング以下しか投げていない。彼は中継ぎ陣を休ませることのできる投手だったはずだったのに、中継ぎ陣から大きなサポートを必要としてしまっている」と指摘した。 ヤンキースのジラルディ監督は、この日、「今日の田中の球はぴりっとしなかった」とコメントしている。ダルビッシュとの投げ合いを含めた、ここ3試合の登板で復調したかのようにも見えただけに、失望が大きいのかもしれない。 同記事は、「この前の3試合では、田中は2勝0敗、防御率1.29という成績で、ヤンキースは田中がようやく不調から抜け出したと希望を持っていた。しかし、長くは続かなかった。今日は3時間59分の試合だったが、ヤンキースは田中のミスを取り返すことができなかった」と最後まで厳しかった。 またニュージャージー州のザ・レコード紙電子版は、「田中は今日の先発でも荒れ、安定感を欠いて前半戦を終了した」という見出しで報じた。記事は、「田中はこの3試合の手堅い先発をしていたが、日曜日の登板は荒れて、前半戦を終了した」としている。