来年を「巳」上げるヘビの置物作り…熊本県玉東町の窯元で最盛期「縁起が上向き、少しでも笑顔になって」
来年の干支「巳」にちなんだヘビの置物作りが、熊本県玉東町の木葉猿窯元で最盛期を迎えている。 【写真】宇佐神宮で正月用の破魔矢作りピーク、巫女「巳年らしく挑戦できる年になるよう祈って」
約1300年の歴史があるとされる県の伝統的工芸品「木葉猿」を作っている唯一の窯元で、干支の置物の製作は約40年前から始めた。
工房では18日、永田礼三代表(87)の三女、川俣早絵さん(44)が手で粘土を成形して素焼きした後、絵の具や墨で色付けするなどして一つ一つ丁寧に完成させていた。置物は笑顔で見上げる形をしており、川俣さんは「みなさんの縁起が上向き、少しでも笑顔になってほしい。ヘビは脱皮を繰り返すので、成長の年になるように」と願った。
製作は来年1月末まで続き、2500個を作る予定。大(幅11センチ高さ10センチ)は3300円、小(幅・高さ各7センチ)は1430円。県伝統工芸館の「工芸ショップ匠」や熊本市くまもと工芸会館などでも販売する。問い合わせは同窯元(0968・85・2052)へ。