<BOX速報>WBO世界王者の井上尚弥がメッタ打ちTKO防衛で米国デビュー
井上は、試合前に、「アメリカのファンはいいものはいいと評価してくれる。この試合は、人生の分岐点。インパクトを残す形で勝ちたい」と、この防衛戦がいかに重要なものになるかを語っていた。間違いなくあったはずのプレッシャーを微塵も感じさせない内容で、目の肥えたファンを沸かせた。 「年に一度くらいのペースでアメリカで試合ができれば」というのが、井上のプランで、本格的に米国へ戦いの舞台を移すつもりはないが、この試合は、全米の巨大ネットワークの「HBO」で無料放送された。この試合を見せられば、ラスベガスのプロモーターは黙っていないのかもしれない。 また井上のタイトル戦の前に行われた元WBC同級王者カルロス・クアドラス(28、メキシコ)と、元WBA、WBO世界フライ級王者、ファン・フランシスコ・エストラーダ(27、メキシコ)の間で争われたWBC次期挑戦者決定戦は、判定にもつれこみ、3者が114-113のスコアで、エストラーダが勝利して挑戦権を獲得した。エストラーダは10ラウンドにダウンを奪っていたが、手違いがあり、リングアナウンサーは、最初、クアドラスを勝者とアナウンスしたが、すぐに訂正され、エストラーダが勝者となった。