裏山で実験、木のない山では豪雨で家が流れ出す 小学生もびっくり
森林の役割について学ぶ特別授業が京都府京丹波町の瑞穂小であった。地中に木が根を張ることで保水力が高まり、麓のまちを水害から守っていることを、学校裏山での実験を通して児童が学んだ。 森林整備センター(京都市)と京丹波森林組合の職員を講師に、5年生約25人が10月25日に授業を受けた。 山の保水力について紙芝居で学んだ後、裏山に向かい、木の有無によって斜面を水がどう流れるかを実験で比べた。用意したホースから水を出すと、木のない斜面は水の流れが速くミニチュアの家を流した。一方で、木のある斜面では土壌が水を吸収し、水流が全く起こらなかった。 細見湊さん(11)は「ゲリラ豪雨があっても、森が壁になって守ってくれることが分かった」。森林組合の岩井悠人さん(30)は「しっかり森を管理する必要性もわかってもらえれば」と願った。