函館・恵山岬沿岸で座礁したタンカーから重油が流出 船体も約5度傾き乗組員7人を救助
HTB北海道ニュース
函館市の恵山岬の沿岸で座礁したタンカーから8日、燃料の重油が流出しているのが見つかりました。船体も傾いていて、救助要請を受けた函館海上保安部が乗組員を救助しました。 岩原宏之カメラマン: 「座礁したタンカーから重油が漏れたのでしょうか海面に油のようなものが確認できます」 6日、恵山岬の沿岸で座礁したのは、愛媛県の会社が所有するタンカー「さんわ丸」です。 函館海上保安部によりますと、8日午前5時45分ごろ、さんわ丸の破損した燃料タンクから燃料の重油が海に流出しました。オイルフェンスを張って油が広がるのを阻止しているということです。 また、タンカーはおよそ5度、右に傾いているということで、救助の要請を受けた函館海上保安部は乗組員11人のうち7人を救助しました。残りの4人についてはえい航作業のため船に残っているということです。 さんわ丸は、およそ3800キロリットルの軽油と灯油を積み苫小牧港から秋田県の港に向かう途中で座礁しました。積んでいた軽油や灯油は漏れていないということです。 函館海上保安部は、流出した重油の量や範囲を調べていますが、すでに恵山町の海岸には漏れた油が到達したと見られる跡もみられます。 座礁した船体を岩場から引き出す作業は、7日悪天候で中断され、8日午前中に再開する予定でしたが、重油漏れの処理を優先するため、作業は遅れる見通しです。
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