「塩引き鱒」生産が佳境 日光 三依渓流つり場
朝晩の冷え込みに冬の訪れを感じる日光市の山奥で、この時期の新たな風物詩、川魚料理の生産が佳境を迎えています。 関東一の清流と言われる、日光市三依地区を流れる男鹿川の源流にある管理釣り場の「三依渓流つり場」です。頭上には、大きいものでは50センチ、小さいものでも25センチほどの大きさの虹鱒がつるされています。 この施設では虹鱒やイワナ、ヤマメを年間合わせて1万匹ほど養殖していて、きれいな水と冬場の冷たい風を生かして新たな名物を作りたいと、新潟県に伝わる伝統料理の塩引き鮭からヒントを得て「塩引き鱒」の生産を3年前から始めました。 施設を経営する塩生康幸さんと「塩引き鱒」を提案した三依地区の元地域おこし協力隊でそのまま移住したさいたま市出身の田邊宜久さんが、試行錯誤を繰り返し2023年から本格的に商品化し、ことしは大小合わせて200匹作ります。 塩引き鱒は1週間ほど塩漬けしたあと、余分な塩分を落として3日から5日間干され寒風にさらすことで熟成が進み、うまみと絶妙な塩加減になるということです。 今後、三依渓流つり場とホームページで販売を予定しています。
とちぎテレビ