【判決前に面会30分 全文】「無罪を信じる」妻殺害事件 元長野県議・丸山大輔被告「検察への怒りが強い」「DNAが一番の証拠」「犯人は早く出て来い」「子どもと食事したい」
「DNAが一番の証拠」
--検察の立証は十分だったと思う? 「裁判のやり方自体、検察が集めた、私を有罪にするため組み立てた証拠に反論するしかない。相手の土俵に立っているイメージはあるが、かなりの部分は否定できたかな。動機は完全に成り立っていない。逆に現場の状況は第3者がいたと証明できたのではないか。車については、動画を見れたわけではない。実際に(動画を)見れたら、私なりの反論ができたのでは」 --裁判で防犯カメラ映像の画像を見た時、どう感じた? 「初めて裁判で細かくみた。確かに似ているなとは、そう見えてもおかしくないなと思った」 --防犯カメラに同じ特徴を持った車が複数走行したのはあり得ないとする検察の主張はどう思う? 「ありえないかはわからない、何とも言えない。確かにそうだなとも思うし、弁護士が色んな反論もしていたし、車については自分でも詰め切れていない。弁護士に任せてしまって、皆さん(マスコミ)と同じくらいの情報量しかない」 --犯人に対して言いたいことは? 「『早く出てこい』ということだけですね」 --怒りの感情とかは? 「もちろんありますけど、検察への怒りの方が強いかな」
「控訴するか悩んでいる」
--有罪判決となった場合、丸山さんからしたら冤罪だったということになるが、現在の司法制度などについてはどう感じている? 「一番問題なことは、私に捜査の権限がないこと。あちら(検察)の証拠の中でやるしかない。かなり不利な状況から始まっていると思う、無実を証明したい思いもあるし、全体としては難しい。判断もブラックボックスで、裁判員の中でどういう話し合いがでているかわからない。わからないことがいっぱいあって、やりづらいという思い」 --有罪になってしまった場合、控訴するつもりは? 「悩んでいる。反論できるチャンスがある、無実を主張する意味合いはある。やるべきことをやったから、その上で本当にひっくり返るのか。無駄な労力にも思うし、裁判員裁判を尊重したい。控訴するだろうと思われるのも、面白みもないし。弁護士は控訴する気満々だけど、私は悩んでいる」 --裁判中も冷静に見えたが、どうしてですか? 「最後の話は熱を入れたつもりだったが、長い年月が経ったのもあって、最初と比べて落ち着きもある。私はあまり感情が表に出ない。表に出すとニコニコしちゃう、楽しんじゃうほうが強い。怒りとかはあまり出ない。どうせだったら楽しくやりたい」
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