【解説】“千葉で震度5強”“鹿児島で震度5弱”全国で相次ぐ地震…関連は? 首都直下地震への影響とは―
日テレNEWS
千葉で震度5強、鹿児島で震度5弱、北海道で震度4、石川で続く群発地震――。全国で大きな地震が相次いで発生しています。これらの地震に関連はあるのでしょうか。また、今後30年以内の発生確率が70%とされる「首都直下地震」への影響は?社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース】
■千葉県南部の地震で震度5強――鹿児島県十島村で震度5弱も 全国で強い揺れの地震相次ぐ
5月8日から5月14日までの期間、国内で震度1以上の地震が98回ありました。このうち、震度3以上の地震が14回ありました。 ▼9日午前5時14分頃に石川県珠洲市と能登町で震度4を観測する地震がありました。震源は能登地方でマグニチュードは4.7、震源の深さは15キロでした。 ▼10日午前7時14分頃、珠洲市で震度4を観測する地震がありました。地震の震源は能登半島沖でマグニチュードは4.9、震源の深さは12キロでした。 ▼11日午前4時16分頃、千葉県南部を震源とするマグニチュード5.2の地震があり、千葉県木更津市で震度5強の揺れとなりました。 ▼11日午後6時52分頃、北海道日高地方東部を震源とする地震では、浦河町と幕別町で震度4を観測しています。マグニチュードは5.5、震源の深さは55キロでした。 ▼13日午後4時10分頃、鹿児島県十島村の中之島で震度5弱の揺れとなる地震がありました。震源はトカラ列島近海でマグニチュードは5.1、震源の深さは12キロでした。 5日に震度6強を観測した石川県能登地方では、地震活動が続いています。また、鹿児島県のトカラ列島でも、この期間に震度1以上の地震が40回以上おきるなど地震活動が活発です。また、14日夕方からは八丈島近海を震源とする地震も相次いで発生しています。観測された最大震度は3ですが、海域で地震が発生しているため、今後、仮に大きな地震がおきると津波が発生するおそれがあるため注意が必要です。
■全国各地で地震頻発―関連は?
政府の地震調査委員会・平田直委員長によりますと、「たまたま地震が多かっただけ」で、関連性はないということです。2011年の東北地方太平洋沖地震の際には、大きな地殻変動が起きたため、全国で地震が頻発しました。しかし、ここ最近、全国で相次いでいる地震の規模は大きくないことから、地震が増えたり減ったりする“ゆらぎ”の範囲内だということです。