バックスクリーン3連発30年・元阪神バースが当時語る
バックスクリーン3連発から30年。ファンの前に現れたバース氏が44番ユニホームで登場しバットを手にしたり六甲おろしも熱唱 THE PAGE大阪
あの3連発から30年──。プロ野球・阪神タイガースが日本一に輝いた1985年。タイガースの3番ランディ・バース、4番掛布雅之。5番岡田彰布が阪神甲子園球場のバックスクリーンに放った3連続ホームラン、いわゆる「バックスクリーン3連発」から30年を迎えた17日、それを記念して大阪市北区梅田の阪神百貨店に来店。ファンらとともに六甲おろしを熱唱した。
バースコールの中、44番ユニフォーム姿で登場
「今日はジャイアンツと3連戦が待っています。30年前の対巨人戦、伝説のバックスクリーン3連発、その立役者の1人であるランディ・バースをお迎えしています」。そんなMCの挨拶が終わると、バースコールの中、44番のユニホーム姿でバース氏が現れた。 阪神ファンにとっては神聖な1985年の日本一に輝いたシーズン。その時の大切な思い出を語った。「3対1で負けてたけど、どんな球を待ってました?」という質問にバース氏は「槙原さん(元巨人投手)はルーキーで150キロを投げるピッチャーだった。速い球を待っていた」と答える。 また、自身がホームランを打った後に、掛布、岡田両氏が続けてホームラン。その時のベンチの雰囲気はどうだった?という質問には「ベンチの雰囲気は非常によかった。クロマティが一発目「あッ」、2発目「びっくり」三発目でお手上げだった」と笑顔を見せた。 このほか「その年は自分としてはスローだった。あのホームランが最初のホームランだった。最終的に三冠王をいただいた」と当時をなつかしむように振り返っていた。
神奈川から駆けつけたファンも
そして、ファンからの質問を受け付けると、前のほうに座っていた女性が「わたし太ってるんですけど、どうやってダイエットしたらよいですか」と質問。バース氏は困った様子で「僕も太っているので言える立場ではない」と答えると、会場が大爆笑に包まれた。 尼崎から来た女性(26)は「阪神ファンです。今日の晩も甲子園に行きますよ。85年は生まれてなかったけど、3連発の伝説は知ってますよ。今年はゴメスにもっと頑張って欲しい。それと、打順を固定して欲しい」とうれしそうに語る。 神奈川県から来た男性は、甲子園に野球を見にきた。85年は大学生だった。阪神ファンにとっては伝説。今年はまだ大丈夫でしょう」と話し、きょうは来て良かったとも話していた。 85年の日本一タペストリーを持っていた男性は「バースさんに今の阪神にカツを入れて欲しい。バンドで送るような試合はやめて、とことん打って欲しい。1、2点だけでなく、3、4点いかんと。バースさんに喝を入れてほしい」と訴えるように話していた。