MF堤慈瑛が2得点の活躍!都立石神井が3-0で日大二に完封勝利
5月18日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選 1次トーナメントのブロック決勝2試合が南豊ヶ丘フィールドで行われた。10時キックオフの第1試合は都立石神井が3-0で日大二を下し、2次トーナメント進出を決めた。 【フォトギャラリー】 都立石神井vs日大二 ハイラインを敷く都立石神井は左サイドMF5安田伸乃介(2年)の突破を起点にゴールに迫る。一方、日大二はDF4青木龍之介(2年)を軸とした最終ラインが跳ね返しながら、背後を突くカウンターで活路を見出した。 試合が動いたのは前半20分。ここまで粘りのある守備を見せたいた日大二だったが自陣のペナルティエリア内でファールの判定を受け、PKに。これをMF6堤慈瑛(3年)が決め、都立石神井が先制した。 攻撃の手を緩めない都立石神井は同25分、左サイドMF5安田の折り返しからMF11山根琶紋(2年)が、同28分にはFW9豊田悠真(3年)が、同31分にはセットプレーからMF8木村舷人(3年)がシュートを放ち、追加点のチャンスを作った。 前半同様に後半も攻める都立石神井、耐える日大二。日大二は後半13分、セットプレーのチャンス。味方の折り返しから、FW9足立健太郎(3年)がエリア内でシュートを放ったが、相手GKのセーブにあい得点ならず。 日大二はカウンターからチャンスを作るが、相手の速い守備とパスミスで相手陣内深くまでボールを運べずにいた。1‐0のまま推移した同23分、都立石神井がCKのチャンス。PA内の混戦から、こぼれ球を拾ったMF6堤が決め、2点目。さらに同31分にはMF11山根が決め、3点目を挙げ引き離した。意地を見せたい日大二は後半アディショナルタイム、途中起用のMF21宇野吏玖人(2年)が決定機を作ったが、及ばず。試合は都立石神井が3-0の完封勝利で日大二を下した。 勝った都立石神井の西田陽監督は「日大二高さんはしっかりとしたチームで(守備が)固いチーム。特に前半、チャンスは作ったものの、なかなか決めきれなかった。今年のチームは決定力がないので、今回のような試合になるかなと想定していました」と試合を総括した。 都立石神井は中盤から次々、前線に顔を出す機動性を生かした攻撃のスタイルだが、実は守備のチーム。 「うちはとにかく守備から。そこを徹底しています。『いい守備からいい攻撃』にいかにつなげるかをテーマにしています。守備で気持ちを切らさずに、ゼロでいけたので今回の結果になりました。守備の粘り強さに関しては力がついてきました」と攻撃的守備を高く評価した。 また2得点を挙げたMF6堤。先制点となるPKは「練習をしていたので自信をもって蹴りました」と胸を張った。得点だけでなく、味方への配球で攻撃にリズムを付けた。「きょうは気温が高かったので、まずは走り負けないように意識しました。後半に入って相手の足が止まり始めたのでサイドの裏を狙っていました」とMF6堤。キャプテンマークに恥じないプレーを、そして結果を示した。 (文・写真=佐藤亮太)