ミランは“最強になり得た中盤”を解体した?OBらの批判にピオリが反論「私はいまのチームが好き」去就を巡るうわさ話には「少しうんざり」 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ミランのステファノ・ピオリ監督が、4日2:00(日本時間)に予定されているセリエA第23節フロジノーネ対ミラン戦の前日会見に出席し、意気込みなどを語った。 【動画】ジルー&テオが相次いでまさかのPK失敗! ミラン×ボローニャ|ハイライト
前節のボローニャ戦において、後半アディショナルタイムのPKに泣いて2-2のドローに終わった3位ミラン。1試合消化の少ない首位インテルとの差が「8」に開く中、日本時間4日のセリエA第23節で昇格組フロジノーネとの敵地での一戦へ臨む。 同節では、インテルとユヴェントスによる首位攻防戦も控えており、ミラン指揮官ステファノ・ピオリは、次戦での勝ち点3ポイントの確保へ意欲を示した。 「試合に勝つために何をすべきであるかを理解している。ボローニャでは勝てたはずだったとはいえ、良い時期を過ごしている。ボローニャ戦の後で意見交換を行い、選手たちが現状やどこを改善するべきかを把握していることが確認できた。今シーズン、満足できる結果を残せる感触はある」 「インテルとユヴェントスが対決するのでチャンスに? 我々はフロジノーネ戦に集中するべきだ。良いプレーをして攻撃的でアグレッシブなカルチョをするチームだ。勝利するためには、レベルの高いパフォーマンスが求められるだろう」 「前回のフロジノーネ戦の勝利は、スコア上、明らかなものだったが、パフォーマンス自体はそうではない。フロジノーネは相手陣内で何度も1対1を仕掛けてくる。ホームでプレーすれば、インテンシティやプレスを高めるはずだ。困難はあるだろうが、我々ならしっかり向き合えるはずだ。当然、フロジノーネでは勝ちたい」 2019年10月にミランの指揮官に就任し、5年目のシーズンを送るピオリ。すでに来シーズンへ向けて、自身の去就は注目の的となっており、ミランの次期監督候補にアントニオ・コンテ氏の名前も囁かれている。 「去就を巡るうわさ話は不快ではないが、少しうんざりする。だが現代サッカーにおいて、もはやこれは当たり前のことだ。私と選手たちがシーズン終了まで、自分たちの価値を示していこうとすることが重要だ。その後、何が起きようと心配していない。まず良いシーズンを送れるようにしなければならない」 ミランは、OBで元指揮官のファビオ・カペッロらから、過去にハカン・チャルハノールやフランク・ケシエを契約切れで失い、サンドロ・トナーリを売却し、“最強になり得た中盤”を解体したとの批判が寄せられたが、ピオリが自身の見解を示した。 「ミランとしてふさわしくないって? あまり過去の取引を評価しても仕方ない。我々はチャルハノール抜きでスクデットを獲得した。私はいまのチームが好きだ。しかしチームに対する現在の期待値を踏まえると、引き分けたらがっかりされてしまう。昨シーズンよりも得点を挙げて、失点も少ない。すべてうまくいっているとも言えないが、決して順位表で中位のクラブではない」 試合情報 フロジノーネ vs ミラン 試合時間:2024年2月4日(日)日本時間2:00 会場:スタディオ・ベニート・スティルペ
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