「夢のプリンター」が「悪魔のプリンター」にも 3Dプリンター犯罪悪用の怖さ
海外では、犯罪組織が摘発
3Dプリンターは、さまざまな犯罪を引き起こす恐れがある。 オーストラリアのシドニー警察は昨年8月、CAD(コンピュータ支援設計)で作成したデータから3Dプリンターで作ったスキミング装置をATMに仕掛け、住民の預金を盗み出していたルーマニア系犯罪組織を摘発した。 中国の闇工場では、3Dプリンターを使ってATMスキミング装置が量産され、犯罪組織に出回っていると伝えられている。鍵や実印の偽造、3Dプリンターで作った偽造通貨が現れてもおかしくはない。 またテロリストが墜落した小型無人飛行機やヘリコプターなどを回収し、3Dプリンターを使って、最新兵器を大量生産する恐れも。化学兵器も製造できてしまう3Dプリンターは、使い方次第で「夢のプリンター」にも「悪魔のプリンター」にもなる。 (文責・オフィス山本)