庄内の冬の味、温海カブ漬け込み最盛期 鶴岡
鶴岡市温海地域の特産「温海カブ」の漬け込み作業が地域内の加工場で最盛期を迎えている。庄内の冬を代表する味覚を食卓に届けようと、作業が忙しく行われている。 温海カブの甘酢漬けは歯触りの良さと独特の辛みが特徴。生産を手がける一霞(ひとかすみ)あつみかぶ生産組合の佐々木茂組合長(76)によると、近年は夏の暑さの影響で発芽が安定せず、今季の出荷量は昨季よりやや多い9~10トンと見込む。品質は良好という。 今季の漬け込み作業は、同市一霞の加工場で先月16日から始まった。赤紫色のカブ約800キロを容器に入れ塩をまぶし、翌日に天地を返して数日置く。酢と砂糖を加え、2週間ほど寝かせた後、出荷となる。作業は今月末ごろまで続く。 佐々木組合長は「気候の変動で生産が難しくなっているが、多くの人に味わってほしい」と笑顔で話した。同加工場のほか、同市の道の駅あつみ「しゃりん」、庄内観光物産館で販売している。