「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス」が日本最後のショー 世界を見据えたコラボや生地開発で「これまでにない服を」
「ペナルティ」から「ウーフォス」まで
コラボ連打で見せる、「チルドレン」の新たな表情
前シーズンの「アンブロ(UMBRO)」との協業が好評で、今季はさまざまなブランドとのコラボレーションが実現した。中でもブラジルのサッカーブランド「ペナルティ(PENALTY)」とはTシャツやサッカーマフラーやボストンキャリーバッグといった25型を制作。「3歳からサッカーに触れてきたこともあり、なじみ深いブランドだった。『ペナルティ』は一時期ブランドを休止させており、再始動のタイミングでコラボのオファーがあり、熱意に共感した」。
また、リカバリーシューズブランドの「ウーフォス(OOFOS)」とはクロコダイル柄のサンダルやクロッグサンダルを、前シーズンに続いてケンタロウ ハシモト(KENTARO HASHIMOTO)によるファッションレーベル「ジョン ドウ(JOHN DOE)」とはバックルを、バイク好きの支持を集める「ウエストコーストチョッパーズ(WEST COAST CHOPPERS)」とはローゲージニット、スエットパンツなどを制作。さらに、「ディッキーズ(DICKIES)」「リーガル(REGAL)」ともタッグを組み、ジャケットやワークショーツ、ローファーをラインアップした。
「これまで見たことのない服を作ることが、グローバル規模では評価される」という思いから、新たな加工工場や機屋、縫製工場とチーム一丸になり、新しい「チルドレン」らしさを模索した。プリントにバイオ加工を施してビンテージの質感を再現したり、ニードルパンチで柄をぼかしたりなど、オリジナル生地の開発にも力を入れたという。「ブランドのために命懸けでサンプルを作ってくれる人たちに出会えた。自分みたいな横浜生まれのどストリート人間が、どこまでチャレンジできるかを見てみたい」。ショーを終えて疲労しきった様子の中、目には静かな興奮が宿っていた。