「稽古場がプリズンって呼ばれるように…」髙橋雄祐、みっちり朝から晩まで「正直かなりきつかった」と苦笑い
俳優の髙橋雄祐(32)、女優の芋生悠(26)、三輪晴香(28)が22日、東京都内で映画「初めての女」(小平哲兵監督)の初日舞台あいさつに出席した。 日本文学大賞を受賞した俳人・瀧井孝作さんの私小説「俳人仲間」の一編を映画化。大正初期の飛騨高山を舞台に、まだ何者でもない青年を変えた恋と青春を描く。 主人公の瀧井孝作を演じた髙橋は、初めて脚本を読んだときのことを、「一瞬でこの世界に引きずりこまれた」と語り、「登場人物が生き生きしていて、表情や感情が鮮明に浮かんでくるような文章の作品として完成されたすごく美しいものだった」と回顧。「その脚本を超えることが絶対条件。どこか勝負を挑むような感覚で撮影に臨みました」と笑顔を見せた。 西洋料理屋の女中・玉を演じた芋生は「この映画を撮影したのが4年前で、当時の私は22歳ぐらい。改めて見ると結構若いなっていうのを思ったりしてます」と笑い、「長い月日がたちましたが、大切なこの映画を公開することができて本当にうれしいです」と目を輝かせた。 芸者の菊を演じた三輪は、劇中で自身の特技でもある三味線を披露。苦戦した役作りに「飛騨高山の景色を菊が見てる景色に見えてきた時、心通じ合えたのかなと、ふと思えた瞬間がありました」と振り返った。 そんな飛騨高山での撮影について髙橋は「現地の空気を感じながらリハーサルができたのがすごく印象に残っている」と手応えを語るも、「みっちり朝から晩までずっとやるので、正直かなりきつかった」と苦笑い。「後々、稽古場がプリズンって呼ばれるようになりました」と明かし会場の笑いを誘った。
中日スポーツ