日向灘に「震源域の割れ残り」 南海トラフ、監視継続を
マグニチュード(M)7.1の地震が発生した日向灘には、まだ破壊されていない震源域の「割れ残り」があり「同規模の地震が再び起きる恐れがある」と専門家が指摘している。「巨大地震注意」の臨時情報が発表された南海トラフ地震の想定震源域に明確な異常は見られていないものの、継続的な監視が重要だと訴える。 京都大防災研究所の山下裕亮助教(観測地震学)によると、日向灘では1996年10月19日にM6.9、同12月3日にM6.7の地震が立て続けに発生。今回の地震は96年12月の震源域に近い。余震分布を分析すると北東に約20キロ離れた96年10月の震源域が破壊されていないとみられる。