事件現場（長野県伊那市　2022年12月5日撮影）

2022年12月、長野県伊那市で85歳の女性が殺害された事件で、警察は女性の通帳を使って現金を引き出そうとした詐欺未遂の罪に問われている男を、強盗殺人の疑いで再逮捕しました。 強盗殺人の疑いで再逮捕されたのは、伊那市の整体師・橋爪亮太容疑者（28）です。 この事件は2022年12月、伊那市西箕輪の住宅で一人暮らしの原貴努代さん（85）が、ベッドの上で死亡しているのが見つかったものです。 死因は首を絞められたことによる窒息死で、部屋に物色された跡もあったことから、警察は殺人事件と断定し、捜査本部を設置しました。 警察はその後の捜査で、原さんの通帳を使って現金350万円を自分の口座に送金させようとした詐欺未遂の疑いで、2023年1月、橋爪容疑者を逮捕。 原さんの死亡の経緯についても知っているとみて慎重に調べを続けていました。 11月9日、容疑が固まったことから、警察は強盗殺人の疑いで橋爪容疑者を再逮捕しました。 調べによりますと、橋爪容疑者は12月1日午後6時19分頃から翌日の午後0時32分頃までの間に原さんの自宅で殺意を持って、原さんの首を何らかの方法で圧迫して殺害し、貯金通帳と印鑑などを盗んだ疑いがもたれています。 警察は捜査に支障があるとして、認否を明らかにしていません。 橋爪容疑者は70代男性の通帳を使って135万円をだまし取った詐欺の罪や、原さんへの詐欺未遂の罪で起訴されていて、現在、公判中です。