<新祐樹>アニメ「怪獣8号」 古橋伊春を熱く演じる 全力で「俺の仲間を助けてくれ」
「第7話の『頼むよ神様……』というせりふは『もっとボロボロでもいい』というディレクションをいただきました。仲間のために思いっきり泣けるのが伊春で、あの時は諦めもあったと思うんです。万策尽きてしまったけど、全力で立ち向かおうとする。収録でキャラクターがさらに深まったと感じていました。レノに対してライバル心を抱きつつ、『気に入らねえ!』と叫ぶところは、レノに対してではなく、自分に対する気持ちだと気づくことができて、一皮むけた。強くなることばかりを考えて生きてきて、努力を積み重ねた。でも、伸び悩んでいる。壁をぶち破り、高みを目指すことを考えながら収録していました」
レノに対する「俺がお前を守るんだ、馬鹿野郎」というせりふも伊春らしさを感じた。
「守られたくない、俺がお前を守れるほど強い男になりたいと口にすることで、改めて自分に気合を入れている。結局、支え合いだと思うんです。レノに助けてもらうのも、レノを認めているからで、それでもこの言葉を口にする。負けねえぞ!という伊春の強さなんだと思っています」
伊春は叫ぶことが多いキャラクターということもあり、「収録が終わった後は多少喉がかすれてしまいます。特に第7話は全力でやらせてもらったので、そうでしたね。伊春を演じるうちに喉がどんどん強くなってきたのかな?とも思っています」と笑顔で話す。
◇“カフカ”福西勝也から受けた刺激
伊春が同期から刺激を受けているように、新さん自身も共演者から刺激を受けている。レノ役の加藤渉さんについて聞いてみると……。
「ちゃんとお話をするのは初めてでした。お芝居でぶつけ合っているものがあって、第7話は特にそうでしたね。事前に話をしなくても、戦いに向けてそれぞれ心の中で気合を入れて準備していますし、通じ合っているところがあると感じています。現場では、彼のズボンが破けてしまったことがあって、ファイルーズさん(四ノ宮キコル役のファイルーズあいさん)が裁縫セットを持っていたので、直したことがありまして(笑い)。破れるくらいの熱量ですし、支え合っているところが『怪獣8号』っぽいですよね」