<新祐樹>アニメ「怪獣8号」 古橋伊春を熱く演じる 全力で「俺の仲間を助けてくれ」
「最初はテープオーディションで、その後にスタジオオーディションに参加させていただきました。スタジオの時、テストで伊春のあり余る熱量、自分や周りに対して努力を惜しまないところを大事にして、テストの時点で少し声がガラつくくらい全力でぶつけました。そしたら音響監督の郷(文裕貴)さんに、『特に言うことはありません』と言われたんです。OKだったのか? それとも全然ダメなのか? どっちの意味かな?って思いますよね。ただ、やっていることは間違いないはずですし、郷さんとは、ほかの作品でご一緒させていただいていたので、この言い方は多分キャラに合っているということなのかな?と感じていました。後は周りの方とのバランス、ほかに合う人がいるかという勝負でしょうし、内心自信がありました」
熱く、仲間思いの伊春に共感するところもあった。
「僕はムードメーカーではないですけどね(笑い)。自分に対して努力を惜しまないように……とは心掛けていますし、心の熱量は伊春に負けたくないと思っています。彼のすごいところは、誰とでもフランクに話すことができて、自分のことに100%、仲間のことにも100%向き合うところで、僕も見習いたいし、いい刺激を受けています。伊春は実直なところが格好よく、だからこその悩みもあります。周りの隊員はすごい人ばかりだけど、負けたくないという思いがあり、そういったところも同じ目線になっているかもしれません。僕も同世代の方が近くにいると、刺激を受けて、負けたくないという気持ちになりますし、芝居で切磋琢磨していけるところがあるので、そこも共感するところがあります」
◇演じるうちに喉が強くなる
・収録では「『もっと熱を出していい』というお話があったので、全力で振り切るくらいの勢いで演じています」と熱い思いをぶつけているという。
第7話では、伊春とレノがボロボロになりながら、怪獣9号に立ち向かう姿が描かれた。伊春は高い能力を持ちながらも、さらにハイレベルな同期と自身を比較し、壁を感じていた。同期のレノに対してはライバル心があった。窮地での「頼むよ神様」「いや、鬼でも悪魔でも何でもいい」「レノを……俺の仲間(ダチ)を助けてくれ」というせりふも印象的だった。