大阪・松井知事 国のサマータイム導入検討に「五輪のためだけなら反対」
大阪・松井知事 国のサマータイム導入検討に「五輪のためだけなら反対」(THE PAGE編集部)
大阪府の松井一郎知事は7日午後、定例会見で「国の方でサマータイム導入の検討をしてますが」という報道陣からの質問に対し「来年のオリンピックのためだけにやるなら反対です」と述べた。 【拡大写真付き】大阪・松井知事 「来年の今ごろにはIR事業者決定したい」
7日に安倍晋三首相が夏の時間を1~2時間繰り上げるサマータイム導入を検討するよう自民党に指示。松井知事はこれについて「第一にサマータイムの目的、これがちょっとよくわからんところがあります」と述べた。 松井知事は会見で「オリンピックのためだけにやるなら反対です。これをやるためにも経費がかかるので。今後、国として夏季、冬季いろいろ活動時間帯見直していこうというのなら、そのことについてのメリット、デメリットを徹底的に検証をさせていただきたい」とし、大阪府としても概算でサマータイム導入となれば、どういうデメリットあるか、経費がどれくらいかかるか計算するように指示したことを明かした。
また、学校での熱中症事故などを避けるため、文部科学省が高温時の臨時休業や夏休み期間延長といった対応を求める通知を各都道府県教育委員会に出したことについての質問もあった。 それに対し松井知事は「(通知を)見ましたけど、校外学習の中止とか当たり前のことを言ってるだけなので。我々は国に言われたとかではなくて、府立校にはクーラーを全部つけてますから、夏休みを延長する気はない」と述べた。 こうした気象状況から9月、10月も残暑の中、猛暑日が考えられる際には「そういう時は生徒の安全を第一に、校長に校外学習の中止などの判断をするように求めていきます」と話していた。