「『新しい宝塚歌劇団に生まれ変わった』と認めていただけるように」…阪急阪神ホールディングス社長が謝罪
宝塚歌劇団を傘下に収める阪急阪神ホールディングス(HD)の第186回定時株主総会が14日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで開催され、1731人(開始時)の株主が参加した。 歌劇団では昨年9月に宙組の娘役Aさん(享年25)が転落死して、いじめ問題、パワーハラスメントが社会的問題に発展し、波紋を広げた。 開催まもなく、議長の角和夫HD会長は「多くの皆様にご心配をおかけしておりますことを心よりおわび申し上げます。二度とこうした問題が発生させないよう、グループ一丸となって再発防止策に全力で取り組んでおります」と、壇上の首脳陣が全員、頭を下げた。 続いてHDの嶋田泰夫社長は「近年のエンターテインメント事業の発展と成長に伴い、公演回数の増加を図る一方、スケジュールが過密になっていくとともに、舞台の高度化、複雑化で負担は増大し、現場の負担を軽減するサポート体制が整備できていませんでした」と謝罪した。 劇団員の負担に、嶋田社長は「現場の意見に耳を傾け、改善につなげる仕組みや環境整備も十分ではありませんでした。悲しい出来事を発生させてしまい、責任を痛感しており、極めて重く受け止めております」と、今後のガバナンス強化などを約束。外部専門家の助言を得て、人権のリスクを注視することを明言し「皆様に、『新しい宝塚歌劇団に生まれ変わった』と認めていただけるように全力で改革に取り組んでまいります」と宣言した。
報知新聞社