図書館の〝こども本コーナー〟は宝島 伝記本や児童向け落語指南書など「こんなところにこんな本が!」思わぬ拾い物をすることも
【ノマドの窓~渡る世間はネタばかり~】 僕は週に少なくとも3日間、図書館で過ごす。フリーランスのノマドなので、会議のために指定された場所に行くことや現場仕事がない限りは、図書館の閲覧席が仕事場だからだ。(うちに書斎があればそこで仕事をすればいいのだが、書斎というスペースをもうかなり前に断捨離した) さて今回は「図書館にはあまり知られていない宝島がありますよ」という報告。規模の大小に限らず、図書館の作りは大抵同じで、まず貸し出し&返却カウンターがあり、入ってすぐ新聞・雑誌を自由に閲覧できるフリースペースになっている。あとは、純粋な読書&勉強するためのデスクエリアと、こども本のコーナーだ。大きな図書館なら加えて、資料倉庫、読み聞かせ室、カフェなどが備えられているだろう。 この中で注目すべきなのが「こども本コーナー」だ。幼いお子さんをお持ちの親御さんなら、よく利用されるはず。そこにはフリースペースがあって、親子で絵本を楽しむ姿や、子供たち自身が読みたい絵本を何冊も抱えて貸し出しカウンターに行く様子もほほえましい。 では、大人ひとりで行ったときに「こども本コーナー」に入って、何か面白そうな本はないかと探す人はどれぐらい居るだろうか? 資料としてどうしても必要な場合は別として、普通は行かないのではないか。 ここで僕は「こども本コーナーに行こう!」と声を大にしてお勧めしたい。 児童向けだから大人には幼稚と思い込んでいないだろうか。いやいや、幼児のためのものだけではないんです。小学生・中学生向けのものも豊富にそろっていて「こんなところにこんな本が!」と思わぬ拾い物をすることがある。 例えば、今回の大統領選を前に、カマラ・ハリスに関してサクッと読める本はないかと、館内にある検索機で見つけたのが『カマラ・ハリス物語』。所蔵棚が書かれた紙を手にたどり着いたのは「こども本コーナー」の一角だった。 そこには、津田梅子、野口聡一、マーティン・ルーサー・キング牧師らのコンパクトにまとまった伝記本が並んでいた。