関東の強豪・武南高ブレイキンチームが優勝「めっちゃきもちい!」〈全国高等学校ダンス部選手権 〉
高校ダンス部日本一を決定する『avex presents DANCE CLUB CHAMPIONSHIP(第12回 全国高等学校ダンス部選手権 、以下DCC)』の決勝大会が8月20日に都内で行われ、大会常連校である埼玉の武南高等学校のブレイキンチームが優勝した。同大会でブレイキンのチームが優勝するのは初めてで、部員はジャンプし抱き合って喜び、涙を流して喜んだ。 武南高のパフォーマンス 「めっちゃきもちい!」 最終決戦のステージでパフォーマンスを披露すると部員たちは結果を知らされる前から充実した表情だった。この日決勝に進んだ全チームが3つのブロックに分かれて行われた初戦を88ポイントの首位で通過。会場の「わっしょい!」コールが後押しするなか、上位10チームで競うファイナルラウンドへ。順番が進むほどに獲得ポイントが上がっていくなか6番目に登場し、表現力52(満点は60)、技術力23(満点は30)、独創性7(満点は10)の82ポイントを審査員長のKENZO(DA PUMP)ら5名の審査員からもぎ取って首位のまま大会を終えた。
DCCは全国の高校ダンス部の頂点を競い合う大会で、漢字二文字で表したテーマを2分30秒以内のダンス作品で表現して競う。武南高は例年、女子部員が多い本大会で、男子を中心にしたチームでパワフルでエネルギッシュな硬派なブレイキン作品で存在感を示してきた印象があるが、今年はチームの圧倒的な存在感に勢いと祭りのハッピーな要素を加えた作品『和勢』(わっしょい)で、会場を一気にお祭りムードに変えてしまい、パフォーマンスの後はどこからともなく始まった「わっしょい!」コールで、マイクを通したコメントが聞きとれないほどだった。 三味線が生み出す和の弾ける音色とリズムに、フットワークやパワームーブ、フリーズが次々キマり、ステージの上はもちろん、客席にも笑顔があふれ、2分30分はあっという間だった。ラストをアクロバットでキメきると、割れんばかりの拍手と歓声で湧き、わっしょい!コールも聞こえてきた。「魂のこもった、元気で駆け抜けるような勢いのあるブレイキンで『和』を届けたい」という部員たちの思いは、確実に達成されたようだった。 最後の審査を終え、KENZOは「やってくれたなという感じ。みんな最高。技術も構成力も素晴らしかったけど、注目すべきところはみんなのグルーヴが合っているところ。グルーヴは目には見えないものだけど、みんなが同じ目標だったり同じ音楽を感じ取ってパフォーマンスでひとつにつながっている部分が見えた」と、大絶賛。 審査員に名を連ねた日本のブレイキンをけん引してきたISSEIはチームと面識があるとみえ、「スキルアップしているみんなを見られてめちゃくちゃうれしい!」と、笑顔。「グルーヴ、バイブスが最高に合っていた。最後をアクロバットでしめるのはすごく難しいんですけど、そこもキメきっていた。最高でした」と手放しで喜んだ。 準優勝は大阪の樟蔭高等学校、3位は大阪の帝塚山高等学院高校だった。 大会に密着したドキュメンタリー番組 『DCC 第12回 全国高等学校ダンス部選手権 ~2分30秒にかけた夏~ 』が9月1日午後3時25分からABCテレビで関西ローカルで放送される。他にも、メ~テレで5日、テレビ朝日で15日に放送がある。番組ナビゲーターは、大会出場経験がありバブリーダンスで一世を風靡した伊原六花。