<速報>バンデンハークが、8回1失点でデビュー14連勝の日本新記録!
ソフトバンクのリック・バンデンハーク(30)が10日、ヤフオクドームで行われた千葉ロッテ戦に先発、8回を投げ、10奪三振4安打1失点で、今季5勝目。デビュー以来の連勝を「14」に伸ばして、1966年に巨人時代の堀内恒夫氏が作った「13」の日本記録を更新した。また郭泰源が西武時代に作った外国人投手の連勝記録「13」も更新した。 バンデンハークは、立ち上がりから飛ばす。ストレートは平均150から152キロをマーク。素晴らしい球威だ。二回には、デスパイネ、ナバーロをカーブを使って三振に打ち取るなど、力だけでなくインサイドワークも使いながら6回一死まで一人の走者も出さない。毎回の9三振のパーフェクトピッチングである。 17人目の打者、田村が、カーブをセンター前へ打ち返して大記録だけは回避。加藤がバントで送り、得点圏に走者を進めたが、中村は150キロの高めのストレートにスイングアウト。バンデンハークの勢いは止まらない。 一方、ロッテの先発、石川も、5回までわずか2安打で無失点を守り、息づまる投手戦となっていたが、6回裏、ソフトバンクが均衡を破る。一死からヒットの今宮を一塁に置いて、柳田がレフトポールを直撃する4号2ラン。「バンデンは、記録がかかっていて、凄いいいピッチングしていたので、なんとか打ちたいと思っていた。でも、石川投手もいいピッチャー。まぐれです」。貴重な先制点をバンデンハークに献上した。 ロッテは、7回も先頭の鈴木がライト前ヒットで出たが、続く清田のスライダーを捉えたサードライナーを松田がキャッチ。すぐさま一塁へ転送して併殺を成立させた。 バンデンハークは、3日の日ハム戦では3発を含む4失点で記録が途絶えかけたが、ソフトバンク打線が「記録のかかっているバンデンに負けをつけさせられない」と、一致団結。9回に同点に追い付くと、延長戦の末逆転勝利して、勝利は9回途中から登板した寺原についたが、バンデンハークの不敗神話は継続していた。「本当に頼りになる打線だ!」と、チームメイトに感謝をしていたバンデンハークは、なおさら仕切り直しとなった新記録挑戦に気迫が満ち溢れたのかもしれない。 元中日の“レジェンド”山本昌氏も、「バンデンハークの最大の長所は、真っ直ぐのキレのすごさ。球持ちがよく独特のリズムで投げるので、バッターの体感は150キロ以上だろう。今の状態ならばメジャーで通用するのではないか。ソフトバンクは、こういう選手を獲得してくるフロントの編成の動きも含めて、やることがすべて90点以上のチームだ」と絶賛していた。