【スポニチ厳選! 25年西日本のドラフト候補】高蔵寺・芹沢大地 公立校の急成長左腕
高校生No・1左腕とも噂される投手が、愛知の公立校にいる。謎多き投手の名は、芹沢大地(2年)。甲子園未出場で、全国的には無名の高蔵寺に現れた最速147キロ左腕だ。 「直球の質の良さで勝負できる投手だと思っています」との自己分析通り、東海地区担当のスカウトが「今年がドラフトでも指名されていたね」と断言するほどの逸材だ。 軟式野球部の中学時代は「野球への熱量も高くなかった」と無名だった。文武両道を掲げる地元校に進み、突如覚醒する。身長が入学から1年間で10センチ以上伸びるなど1メートル82の長身に変身。さらに2年春に教育実習で訪れたOBが何げなく言った「股関節を意識して投げる」との教えを実践し続けると、自己最速が入学時の130キロ程度から急上昇。あっという間に名前が広まり、選手22人で春秋の県大会1回戦敗退校にNPBスカウトが訪れるようになったのだ。 卒業後の進路は「夏時点の力次第」とし、プロ一本とは明言しなかった。冷静に現状を整理しなければならないほど、自身も驚く変貌を遂げている。 ◇芹沢 大地(せりざわ・だいち)2008年(平20)3月23日生まれ、愛知県春日井市出身の16歳。小2からニュータウンジャガーズで野球を始めて投手や外野手を務める。高蔵寺中では軟式野球部に所属。高蔵寺では1年夏に背番号15でベンチ入りし、2年秋から背番号1。1メートル82、67キロ。50メートル走6秒9。左投げ左打ち。