過小評価されている? 中日を支える「縁の下の力持ち」は
リーダーシップを発揮した助っ人
楽天、巨人、ロッテでプレーしたルイス・クルーズも巧みなグラブさばきが印象的な選手だった。内野は全ポジションを守り、15年に二塁でゴールデン・グラブ賞を受賞。華やかな守備と豪快な打撃だけでなく、若手に積極的に声を掛けるなどリーダーシップにも定評があった。クルーズは週刊ベースボールの取材でこう語っている。 「プレッシャーの中でプレーすることは本当に難しいよ。何万人という大観衆の目が自分に集中するときに、プレッシャーを感じずにプレーをしろといっても、できることではない。特に若い選手はそうだよね。その中で少しでも和らげてあげることができればと思う」 「オレも若いころはそうだった。緊張して、どうしても委縮してしまっているようなところがあった。なかなか自分らしさを出せずに悩んだこともあった。そんなときにメジャーの偉大な先輩たちに声を掛けてもらったことは今でも忘れない。宝物なんだ」 オーティズ、クルーズは日本野球への適応力や人間性を評価され、複数の球団に必要とされた。カリステも謙虚で真面目な人柄でチームメートに尊敬されている。ただ、複数の球団を渡り歩くのではなく、1年でも長く中日でプレーしてほしいと願うファンは多いだろう。今年も全力プレーでダイヤモンドを疾走する。 写真=BBM
週刊ベースボール