『燃ゆる女の肖像』のLilies Films製作 6歳の少女とナニーの愛の物語 映画『クレオの夏休み』
2023年のカンヌ国際映画祭 批評家週間でオープニングを飾った、映画『クレオの夏休み』の日本公開が決定し、あわせて特報映とポスタービジュアルが公開された。 本作は、6歳の少女とナニー(乳母)の、血のつながりを超えた深い愛の絆を、少女の目線で瑞々しく描く感動作。 先月開催された横浜フランス映画祭2024では『Àma Gloria(原題)』として出品され、マリー・アマシュケリ監督と主演のルイーズ・モーロワ=パンザニ、プロデューサーのベネディクト・クーヴルールが来日。オープニングイベントではルイーズ・モーロワ=パンザニが役所広司と並んでフォトセッションに参加した。 父親とパリで暮らす6歳のクレオは、いつもそばにいてくれるナニーのグロリアが世界中の誰よりも大好き。しかしある日、グロリアは遠く離れた故郷へ帰ることに‥‥。突然の別れに戸惑うクレオを、グロリアは自身の子供たちと住むアフリカの家へ招待。そして夏休み、クレオは再会できる喜びを胸に、ひとり海を渡り彼女のもとへ旅立つ。 主人公クレオを演じたのは、撮影当時5歳半だったルイーズ・モーロワ=パンザニ。公園で遊んでいたところを偶然見出された演技未経験者にも関わらず、豊かな感情表現と存在感で世界中から絶賛を集めた。監督は、共同監督を務めた前作『Party Girl(原題)』でカンヌ国際映画祭のカメラドールを受賞し、本作が長編単独監督デビューとなる新鋭マリー・アマシュケリ。幼い頃にナニーの女性に育てられたという監督は、実体験をもとに、ナニーへの感謝の気持ちを込めた物語にしようと思い本作を作り上げた。 製作は『燃ゆる女の肖像』などセリーヌ・シアマ監督作品をデビュー作『水の中のつぼみ』から手掛けるLilies Filmsが務め、主要スタッフはほぼ全員が女性。誰しもの心の奥にある“子供の頃の記憶”を呼び起こし優しく包み込んでくれる、温かい作品が誕生した。 映画『クレオの夏休み』は、2024年7月12日(金)より全国公開。
otocoto編集部
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