EURO3試合戦って枠内シュートがたった3本…… フィジカルだけでは切り開けぬスコットランドの未来「すべてが失敗に終わった」
前回大会に続いて0勝で大会を去る
フィジカルの強さには魅力もあったが、スコットランド代表はEURO2024グループA最終節のハンガリー戦に0-1で敗北。大会を1分2敗で終え、グループA最下位で姿を消した。 開幕節でドイツに1-5の大差で敗れたものの、続くスイス戦では上手く切り替えて1-1のドローに持ち込むなど、スコットランドの戦いも面白い内容ではあった。最終節のハンガリー戦でも決勝トーナメント進出の夢を目指して懸命に攻撃し、何度かハンガリーのゴールを脅かすシーンもあった。 しかし、大会を通しての成績は何とも寂しいものだ。グループ3試合を戦い、スコットランドが放った枠内シュートはたった3本だ。その3本はいずれもスイス戦のもので、ドイツ戦とハンガリー戦は枠内シュート0で終えている。ハンガリー戦では何度かサイドを抉ってクロスへ繋げるプレイもあったが、決定機は作れていなかったか。 大会ではドイツ戦で1ゴール、スイス戦で1ゴールの計2ゴールを奪ったが、ドイツ戦の1点は相手のオウンゴールだ。スイス戦の1点もMFスコット・マクトミネイのゴールとはなっているが、それも相手DFに当たってのゴールだ。 「次世代の人々はスコットランドが今大会で残した数字を見て、いったいどうしてこんなにひどい成績になったのかと思うことだろう。2ゴールしか決められなかったこともそうだが、3試合で枠内シュートが3本というのは嘆かわしい数字だ。スイス戦で見せた気迫を除けば、すべてが失敗に終わった。スコットランドは弱々しく敗れた」 『BBC』はこのようにスコットランドの戦いぶりを厳しく評価している。21世紀に入ってからスコットランドがEURO本大会に出場するのは前回大会に続いて2度目だが、前回大会も1分2敗と未勝利でグループ敗退に終わっている。 リヴァプールDFアンドリュー・ロバートソン、マンチェスター・ユナイテッドMFスコット・マクトミネイなどビッグクラブでプレイしている者もいるが、まだまだ欧州のトップレベルと戦うには足りないものが多いということか。
構成/ザ・ワールド編集部