ヤクルト、BC栃木監督の寺内崇幸氏のコーチ招へいへ 内野守備走塁部門で検討
2年連続リーグ5位に終わったヤクルトが、来季の内野守備走塁部門のコーチとして前独立リーグ、BC栃木監督の寺内崇幸氏(41)の招へいを検討していることが30日、分かった。現役時代に高い守備力を誇り、指導者としても経験豊富な手腕に白羽の矢が立った。 寺内氏は栃木工高からJR東日本に進み、2007年に大学生・社会人ドラフト6巡目で巨人に入団。08年に1軍デビューすると、堅実な守備と俊足巧打の名バイプレーヤーとして活躍し、5度のリーグ優勝、2度の日本一に貢献した。13年の日本シリーズでは、二塁手としてシリーズタイ記録の28補殺を記録。18年限りで現役を引退し、19年からはBC栃木の監督を務め、同年に初のリーグ優勝に導いた。 高津監督は巻き返しを図る来季に向け「守り勝たなきゃいけない」と守備面の重要性を説いていた。リーグワーストのチーム防御率3・64だった投手陣の再建はもちろんだが、チーム守備率・987はリーグ4位だっただけに守備面のさらなる強化も必要になる。 チームには正遊撃手の長岡を筆頭に赤羽や増田、武岡ら伸び盛りの若手内野手も多い。守備面での知識と経験が豊富で、独立リーグで6年間指導にあたってきた寺内氏はうってつけの人材といえる。盗塁数もリーグ2位の67から上積みができれば攻撃のバリエーションが広がるだけに、守備、走塁両面の指導に期待がかかる。