トランプ勝利に貢献したイーロン・マスクが求める「厚かましい」見返り
米大統領選は共和党のドナルド・トランプ前大統領の勝利で終わった。 これから来年1月20日の就任式までに政権移行の準備が進み、トランプ陣営は政権人事に着手していくことになる。その過程では、選挙戦でトランプに忠誠を誓い、勝利に貢献した人たちに、それなりの「褒美」が与えられるだろう。 【画像】トランプ勝利に貢献したイーロン・マスクが求める「厚かましい」見返り そうしたなか、米紙「ニューヨーク・タイムズ」はトランプを勝たせるために1億ドル以上をつぎ込んだイーロン・マスクに注目し、「彼はどんな見返りを求めてくるのか」と報じている。
政府機関とズブズブの関係に
テスラやスペースXなどマスクが経営する6社は、連邦政府のさまざまな規制の影響を強く受けるだけでなく、ロケット打ち上げや宇宙通信サービスの提供など政府機関との契約で巨額の利益を上げている。 マスクはいま、それらすべての政府機関を監督する立場にある大統領の耳元でささやく権利を手に入れたのだ。 さらに、もしトランプが約束どおり政府効率化委員会を設立し、そのトップにマスクを任命したら、マスク自身が政府機関の監督権を得ることになるだろう。 トランプはマスクに対し、ツイッターを買収してXに変えたときと同じような、血も涙もない大胆な改革を連邦政府でもやってほしいと語っている。マスクは政府予算から少なくとも2兆ドルを削減できると豪語している。 その結果、マスクと彼の企業に対する最大の監視機関であるはずの連邦政府が弱体化される可能性があると、ニューヨーク・タイムズは警鐘を鳴らしている。
COURRiER Japon