インバウンド客増加を見据え…ANAが「グランドハンドリング」のスキルコンテスト 作業の速さ・丁寧さ・正確さなどを競う
MBSニュース
インバウンド客増加を見据え、スムーズな運航を支えるプロたちが腕を競い合いました。 11月12日、大阪府豊中市に集まったのは、全国11の空港に勤務するANAのグランドハンドリングのスタッフたち。グランドハンドリングとは、航空機が到着してから出発するまでの短い時間で、航空機の誘導や荷物の積み下ろし・機内の清掃などを完了させる仕事です。 12日は空港ごとにチームになって、作業の速さや丁寧さ、正確さなどを競いました。荷物の積み下ろし作業では、1台のコンテナに40個以上の荷物を積んでいきます。しかし、ただ積めばいいというわけではありません。 (全日空オペレーションサポートセンター 石田雄一さん)「手荷物は重さがバラバラですので、重いものはできるだけ下のほうに搭載していく」 荷物がつぶれないように積む順番も重要です。こうしてお互いの作業を見ることは技術力の向上にもつながっているようで… (参加者)「ここでコミュニケーションとったらやりやすいなとか、近くで見られていい経験になるなと思います」 しかし、なぜこうしたコンテストを開催したのでしょうか? 政府は、日本を訪れる外国人旅行者の数を2030年に去年の2倍以上の6000万人にまで増やす方針を掲げていてます。2030年前後には、関西の3空港の発着回数を年間50万回に引き上げる方針です。それに対応するためには、グランドハンドリングのスタッフがより必要になってくるのです。 (全日空オペレーションサポートセンター 曽原倫太郎さん)「(コンテストを通じて)モチベーションをしっかり高めて長く働いていただく環境を作っていくことに加えて、こういった素晴らしい仕事があると知ってもらってぜひ仲間に入っていただく方を増やしていきたい」 安全な空の旅を支えるため、人材確保が課題となっています。
MBSニュース