阪神・豊田寛の父・昌史さんは戦力外通告も「覚悟していたでしょう」と明かし、さらなる活躍を願う
(日本生命セ・パ交流戦、オリックス0-5阪神、阪神1勝2敗、3回戦、13日、京セラ)阪神・豊田寛外野手(27)の父・昌史さん(60)は神奈川・横浜市内の自宅でオリックス戦をテレビ観戦。3年目でプロ初安打を放った愛息がけがに苦しみ、戦力外通告を覚悟していたことを回想しながら、さらなる活躍を願った。 【写真】プロ初安打を放ちガッツポーズする阪神・豊田寛 ホントかよ~って思いました。仕事から帰ってきたら、いきなりエラーをしているんですから。正直、こりゃ無理かなぁと(笑)。でも、すぐに打っていたんで、調子がいいなぁと感じました。 プロはやめときな、と私を含め、周りの方も言い続けていました。プロは体が資本ですが、小さい頃から、けがに泣かされ続けていたからです。U18日本代表のときも死球で膝の皿を故障したり…。プロ入りが遅くなったのはそういう経緯があるのです。3年目で結果を残さなければクビになる可能性もあるということは私も思っていましたし、本人も覚悟していたでしょう。今年2月、長女が誕生して、その1カ月後に会いにいったのですが「一家の大黒柱になるんだから頑張る」というような話をしていたことを思い出します。 生まれたときは約4300グラムと大きかったです。でも、とても甘えん坊でした。3人兄弟の末っ子だったこともあったのでしょう。小学1年生のとき、6年生の長男がいたチームに入ったのですが、長男が卒業して1カ月が過ぎた頃、練習に1カ月間、いかなくなりました。「いじめられているのか?」と聞いたら「違う。お兄ちゃんと一緒に野球したい」と。中学生になっているので無理なのですが、とにかく優しい子どもでした。 私が3月に60歳を迎えたときは「ちゃんちゃんこを買ってあげようか?」と言ってくれて…。赤い財布にしましたが、私の宝物です。いい一年になりそうな気がします。(談)