【POG】超出世レース・東スポ杯2歳Sは今年も楽しみ(美浦発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 だいぶ2歳戦も進んでおり、今週は東西で重賞があります。そしてクラシックを占う東スポ杯2歳S、京都2歳Sがあり、年末のG1へとなります。皆さまの指名馬の活躍はいかがですか? 残りの2歳戦も期待しながら見ていきたいですね。 さて牝馬クラシックに直結するアルテミスSはブラウンラチェット(牝、手塚)が勝利。その前の週にはマスカレードボール(牡、手塚)がアイビーSを勝っていますので、手塚厩舎は牡馬、牝馬ともにクラシック候補を輩出したということになりますね。アメリカの頂上決戦に出走するフォーエバーヤングの半妹にあたる前者。妹も世界へ羽ばたく馬になるのでしょうか。 そして、京都で行われた萩Sを勝ったのはテリオスララ(牝、田島)でした。見事な逃げ切り勝ちでしたね。関東馬が関西のオープンを勝つのはそう多くはありませんからね。関係者の皆さまおめでとうございます!次走は阪神JF(12月8日・京都、芝1600m)を中心に検討するとのこと。 10月27日の東京芝2000mの新馬戦を勝ったのは3冠牝馬アパパネの子アマキヒ(牡、国枝)でした。うまくペース配分をコントロールしての逃げでしたが、最後は加速ラップですからまだ上積みがありそう。楽しみですね。次走はホープフルS(12月28日・中山、芝2000m)を目指すとのこと。 26日の東京芝1600mの新馬戦はパーリーラスター(牝、池上)がペースをうまくコントロールして見事な逃げ切りを決めました。次走は未定。アーモンドアイの初子アロンズロッドは4着でしたが、余裕を感じさせる体つきで、最後は脚を伸ばしていたので上積みが期待できそうですね。 先週の新馬戦は逃げ切りが多く、26日の東京芝1400mのルージュラナキラ(牝、加藤征)、26日の新潟ダート1200mのルイステソーロ(牡、畠山)もそうでした。ペースが落ち着きやすい新馬戦ではよくあることですが、先手を取れるのも強みのひとつですからね。今後の活躍に期待したいところです。 キングノジョー(牡、田中博)は京成杯(1月19日・中山、芝2000m)を予定しているとのこと。ホープフルSではなく、賞金を加算して今後につなげるという選択も分かりますよね。距離が延びて良さそうな馬ですから、ぜひとも無事にキャリアを積んでほしいです。 さて注目の東スポ杯2歳Sにはクロワデュノール(牡、斉藤崇)、サトノシャイニング(牡、杉山晴)、デルアヴァー(牡、松永幹)、ファイアンクランツ(牡、堀)、レッドキングリー(牡、木村)が予定しています。多くのG1ホースを送り出している超出世レースですから、来年のクラシックを制す馬が出てくるかもしれません。いやー待ち遠しいです。(馬サブロー美浦支局・木村)