元宙組トップの凰稀かなめ「いろいろな企業の方にプレゼンしたり」改めて「ありがとう」を伝えた存在
「人に教えるって大変」
――出演中の大河ドラマ『光る君へ』でも指南役ですね。 「年齢的にも母親役や教える役が多くなっていますが、人に教えるって大変なんですよね。人って本当にそれぞれですから。その人それぞれの良さを引き出す教え方って難しい。エネルギーのいることだなと。私も若い子たちにお芝居のことを教えることがあると、その人の良さ、持ち味を生かせるような動きや感情の作り方を考えるんですけど、すごく大変です。 でもその人が何かをつかんだときには喜びを感じますね。英恵も千賀子さんが人生を楽しむためのお手伝いができるということで、すごく楽しくもあり、責任もありました。なのでスポンサーを探しているときは、本当にどうしようという気持ちでした」 ――では、高畑さんが歌っている場面は感慨深かったですね。 「めちゃくちゃ感動しました。本当に声もすごくキレイですし、シャンソンって言葉をとても大切に歌わないといけないんですけど、ひとつひとつの言葉が粒だっていて、とってもステキでした。歌われているところを聴いていたら涙が出てきちゃって。舞台に立った千賀子さんにライトが当たったとき、すごく輝いていて、めちゃくちゃ感動したんですよね。“ああ、やっぱり舞台っていいな”と思いました」 ――ご自身も歌いたかったのでは? 「いやいやいや」 ――でも今回、最後のほうで体操はしてますね。 「そうですね。体操は楽しかったです。そこはもうちょっと踊りたかったな(笑)」 ぜひ今後、映像作品でも踊ったり歌ったりする姿も、ほかのジャンル同様、たくさん観たい。 ■おうき・かなめ 9月4日生まれ、神奈川県川崎市出身。元宝塚歌劇団宙組トップスター。1998年に宝塚音楽学校に入学し、2000年宝塚歌劇団に86期生として入団。花組『源氏物語 あさきゆめみし/ザ・ビューティーズ!』で初舞台を踏み、雪組に配属される。2005年に新人公演初主演。翌年、バウホール公演初主演。09年に星組へと組替え。2011年宙組に組替えし、翌年宙組6代目トップスターに就任。2015年2月に退団し、以降は舞台、ドラマ、映画とジャンルを問わずに活躍。2018年、舞台『さよなら、チャーリー』にて文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞を受賞。退団後の主な作品にドラマ『ノーサイド・ゲーム』、映画『マスカレード・ナイト』、『お終活 再春!人生ラプソディ』が公開中。NHK大河ドラマ『光る君へ』で赤染衛門を演じる。 ブラウス 71,500円(税込)、ジャケット132,000円(税込)、スカート83,600円(税込)、全てLANVIN COLLECTION 問い合わせ先:153-0042 東京都目黒区青葉台3-6-28住友不動産青葉台タワー2F (株)レリアン/0120-370-877 望月ふみ
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