シャッターアートが完成 三重・大台町の鉄工所に昴高校3年生が描く
太陽と月をイメージ
三重県多気郡大台町茂原の県立昴学園高校の美術工芸系列の3年生6人が、大台町江馬の㈱三栄建設が所有する鉄工所のシャッター(幅8.4メートル、高さ3.7メートル)に描いていたシャッターアートが11日に完成した。町内のシャッターに描くのは昨年11月以来2回目。作業する生徒たちの明るい声に、依頼した同社の出口正文代表取締役(66)も満足げだ。 生徒たちは、昨年11月に町商工会から「町の魅力が詰まった夢のある絵を描いてほしい」と制作を依頼され、佐原の町商工会の建物の入り口シャッターに、町をモチーフに考案したキャラクター「ゆずしかくん」のイラストを描いていた。 今回、出口さんは昔からやってみたかったと、「明るく楽しい」イメージをテーマに4月半ばに同校に依頼。生徒たちは3種類の図案を提案し、大台町の太陽と月をイメージしたイラストに決定した。色も黒や白、赤、緑など6色を使って混ぜて色を作り出し、空き時間を利用して屋内外装飾用のアクリル塗料で描いていった。 図案や色合いを担当した同校の中島彩晴さんは「去年の経験で少しは慣れたけれど、色合いを考えるのが難しかったです。試し塗りを何回もして、合う色をひたすら作っていました」と話した。 出口さんは「作業中の生徒たちの元気な声を(身近に)聞けなくなるのは残念だけれど、いい作品ができました」と笑顔で語った。