【スターダム】“女子プロレス界の象徴”安納サオリの本音、他団体との交流は「私だけでいいじゃん!」の真意
他団体との交流は「私だけでいいじゃん!」が本音
スターダム再参戦後、ワンダー・オブ・スターダム王座をはじめ多くのタイトルを獲得し、他団体のシングルのベルトも手に入れて安納。実は今年に入ってからの方がきつかったという。 「去年は(スターダムのリングが)新鮮でしたし、初心を思い出させてくれる場面が多かったのですが、今年に入ってからは安納サオリがいるスターダムが当たり前になってしまったので、壁にぶち当たるだろうなと。これは予想していました。なので、私自身どうやってプロレスを届けていくのがベストなのか、つい最近まですごく悩んでいたんです。特に今年はフリーから専属契約になったので、フリーという肩書が外れたことも私の中では大きな決断ではありました」 安納が再参戦してからのスターダムは「挑戦している」と感じているという。しかし、その裏側には強い思いがあった。 「今まで鎖国に近い状態で、他団体に上がることが少なかったスターダムの選手が、いろいろな団体との交流を持っている。これはすごい挑戦だと思っていますけど……これ、誰にも話したことがないんですが、正直、他団体との交流は『私だけでいいじゃん!』って思っていますよ。これまで他団体に出ていて、ほかの団体との懸け橋になっていたのは私だよ、と。この挑戦が当たり前になってしまうのは、すごく嫌で。ただ、私だけが懸け橋になるのでは足りないのかなと。その悔しさはありますよね。私はスケジュールが許す限り、もっといろいろな団体に出て、どこに出ても安納サオリのスタイルでやっていきたいと思いますし。もう、休みはいらないんです」 (26日掲載の後編へ続く)
橋場了吾