ダカールラリー2024、ステージ2でクラッシュの二輪ライダー、カルレス・ファルコンが死去。心肺停止状態で神経に損傷
ツイントレイル・レーシング・チームからラリー2スペックのKTMでダカールラリーに参戦していたカルレス・ファルコンが、走行中のクラッシュに起因する負傷により、この世を去った。45歳だった。 ファルコンはステージ2終盤の448km地点でクラッシュを喫してしまい、現場に駆けつけたメディカルクルーから直ちに救護を受けた。その後メディカルヘリで病院へ搬送され、さらなる治療を受けることになった。 ただファルコンはこのクラッシュによって一時心肺停止状態に陥り、蘇生措置を受けていたことが明かされている。後の検査では、頚椎(C2)骨折のほか、肋骨5本、左手首、鎖骨も骨折し、さらに脳浮腫を患う状況となっていることが分かった。 ICU(集中治療室)で治療を受けていたファルコンだが、1月15日にチームは声明を発表。治療の甲斐なく、ファルコンがこの世を去ったことを明らかにした。 「今週月曜日、1月15日にカルレスが我々の元を去った」 「メディカルチームは、事故当時に心肺停止に陥ったことによる神経の損傷が、回復不可能なものだったと認めている」 「カルレスはいつも笑顔をたたえた活動的な人物であり、何事にも情熱的で、特にモーターサイクルを楽しんでいた」 「彼はダカールラリーという彼の夢だったことをし、そして我々の元を去った。彼は楽しんでいたはずだし、バイクに乗って幸せだったはずだ」 「我々は彼の笑顔と彼が皆にもたらしてくれた幸せをもって、彼を思い出すべきだ」 「彼はトレーニングを受けてコンピュータエンジニアとなり、その情熱からモーターサイクルのインストラクターとモーターサイクルトラベルガイドとなった」 「彼の隣で学んだ人はたくさんいる。彼は忍耐とエネルギー、幸福と共に教え、皆がバイクを楽しめるようにしてくれた」 「この事こそ、彼が我々に残してくれたものであり、我々と共に常に有り続けるものだ」