宇佐市の駅館川でアオノリ漁が最盛期 天候に恵まれ例年より生育早く「今シーズンは特に品質良い」 600キロの出荷見込む
大分県宇佐市の駅館川で、100年以上続く伝統のアオノリ漁が最盛期を迎えている。天候に恵まれて例年より生育が早く、昨年末から収穫を開始。漁は3月まで続け、乾燥状態で約600キロの出荷を見込んでいる。 7日は早朝から長洲河川漁協(加嶋洋喜組合長、68人)の組合員16人が駅館大橋下流の汽水域に船を出し、笛の合図で一斉に漁をスタート。「かぎ」と呼ばれる道具で川底のアオノリを引っかけ、次々と船上に取り込んだ。 佐々木龍光(たつみつ)さん(72)=同市長洲=は20分ほどで約120キロを収穫。採ったアオノリは川で洗って河川敷に天日干しにし、乾燥のり、粉末のりとして県内外のスーパーなどに出荷する。 同漁協は10年以上前から川底を耕す作業を続け、品質や収穫量の向上に取り組んでいる。加嶋組合長(61)は「今シーズンは特に品質の良いアオノリが採取できている。多くの人に食べてほしい」と話した。