ファンケル・島田和幸社長（左）と優勝トロフィーを掲げる宮本勝昌

　◇男子シニアゴルフツアーファンケル・クラシック最終日（2024年10月20日　静岡県　裾野CC＝6993ヤード、パー72） 　レギュラーツアー12勝の宮本勝昌（52＝シーミュージック）が68で回って通算13アンダーまで伸ばし、シニア初優勝となった昨年に続く自身初の大会連覇を完全優勝で飾った。今季3勝目で通算6勝目。賞金ランキングで首位に立った。4打差の2位に片山晋呉（51＝イーグルポイントGC）と太田祐一（50＝フリー）が入った。 　昨年の賞金王が再び地元静岡県の大会で輝いた。「2連覇は初めてのことなので興奮しています」。レギュラーツアーを含めて初めての経験に、喜びはひとしおだった。 　大会を通じてショットに不安を抱えていた。前半のチャンスは3、9番程度。そこでバーディーを奪い「ヒット2本で4点くらい取った感じ。粘りきれた」と振り返った。 　プロ野球は巨人のファンで、プロアマでは原辰徳前監督と初めて回った。「カリスマ性があって見とれた」という憧れの存在からは「私と回ったのは（優勝できたことと）偶然ではない。この勝負強さはジャイアンツにもいただきたい」と称賛された。 　2年連続賞金王以上の目標となるのが米シニアツアーへの参戦。昨年は予選会に挑戦したが、出場権を得られなかった。今年は国内で2戦してから11月に米国で行われる予選会に出場する。「課題をクリアしていきたい」。宮本の視線は早くも米国に向かっていた。 　▼2位片山晋呉　最近ずっと回っているから、特には…。いいゴルフでしたよ。（昨年と同じく水城高―日大で同期の宮本との最終日最終組） 　≪女子シニア　エキシビションは福嶋逃げ切りV≫女子シニアのエキシビションマッチは福嶋浩子（47＝フリー）が制し、優勝賞金100万円を獲得した。4打差の首位から出て73で回り通算イーブンパー。前日より10度近く気温が下がり飛距離が落ちたが、5打差で逃げ切り「よく耐えた」と振り返った。週末から3週連続で大会が続くJLPGAレジェンズツアーに弾みをつけ「今できることにベストを尽くしたい」と意欲を示した。