「都市ガス」と比べて「プロパンガス」が高いのはなぜ? メリットはあるの?
都市ガスよりもガス代が高いといわれているプロパンガスですが、なぜ高いのか理由を説明できる人は意外といらっしゃらないかもしれません。 そこで本記事では、プロパンガスのガス代が高い理由や節約するためのポイントを紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
プロパンガスが高い理由
ここではプロパンガスの料金が高い理由を紹介します。 ■配送や設置のコストが高い プロパンガスを各家庭に供給するためには、ガスボンベを配送する費用がかかります。また供給だけではなく、交換や点検・検査も定期的に行う必要があるため、そのたびに人件費やガソリン代が発生します。配送や点検にかかるコストが、ガス料金に上乗せされていることが、プロパンガスの費用が高くなる理由の1つです。 ■設備の設置費用が上乗せされている プロパンガスを使用するためには、供給設備の設置工事も必要です。工事費は建物などにより異なりますが、およそ15万~20万円といわれています。一般的に工事費はガス会社が負担しますが、利用者が一切負担しないわけではありません。多くの場合、工事費が分割されて月々のガス代に上乗せされており、少しずつガス会社が回収できる仕組みになっているようです。 ■供給事業者が少ない プロパンガスは、自由料金の商品であるため国の審査が必要ありません。そのため、各販売店が利益やコストを考え、価格を好きなように設定し販売できます。ガス料金が販売店ごとに異なるのは、基準となる価格が存在しないためです。
プロパンガスはメリットもある
プロパンガスは、ガス管のない地域でも利用できるメリットがあるとされています。都市ガスはガスを供給するのにガス管を地下に埋設する必要がありますが、プロパンガスはガスボンベを設置するだけであるため、山の中や離島など配管が難しい地域でもガスの利用が可能といわれています。 また、災害に強い傾向があるという特徴ももっています。都市ガスは複数の世帯へ分散的に供給されていますが、プロパンガスは世帯ごとに供給されているため、比較的短期間での復旧が可能といわれています。