国宝の絵を人形で再現 伝統技法で15体精巧に「目線が合う不思議さ見比べて」
国宝「彦根屏風」に登場する人物を表現した桐塑(とうそ)人形や、彦根城天守が描かれた絵を紹介する展示会が、滋賀県彦根市本町2丁目の「ギャラリー&カフェ ぜん」で始まっている。 【写真】会場に並ぶ作品はこちら 桐塑人形は、市内の人形作家國門登美恵さん(76)が2023年春に製作し、このほど同ギャラリーを運営するNPO法人ひこね文化デザインフォーラムに寄贈した。 張抜(はりぬき)桐塑と言われる技法で、粘土で型をつくり特殊な紙を貼り付け、中は空洞になっている。彦根屏風に登場する15人を精巧に仕上げ、國門さんは「立ったり座ったりし、目線がつながるなど不思議な面がある。屏風と比べながら、思い思いに鑑賞してほしい」と話す。 同じく国宝の彦根城天守が描かれている日本画や油彩画など13点も紹介。上田道三、小田柿寿郎、島戸繁、寺村晴雄といった地元の画家らが手がけた城の雪景色や夜景など作品が並ぶ。次の会期は1月10~13日までで、午前10時~午後4時。