大阪・西梅田でキャンドルイベント 1万7000個で街を彩る
街をろうそくの明かりで彩るイベント「NISHIUMEDA CANDLE DAYS」が12月4日、大阪・西梅田エリアで開催された。(梅田経済新聞) 【写真】来場者が描いたキャンドル 地域活性化を目的に2003(平成15)年から毎年6月と12月に開催していた「100万人のキャンドルナイト」が前身の同イベント。西梅田のヒルトンプラザ(大阪市北区梅田1)から西梅田公園まで約1キロの沿道に約1万7000個のキャンドルを使った作品を展示。カップルや学生、仕事帰りの人などが訪れた。 全体統括とディレクションは、今年6月の前回に続きキャンドルアーティストのキャンドル・ジュンさんが務めた。キャンドルの数を増やした同公園では、高さや色が異なるキャンドルを並べたキャンドル・ジュンさんのインスタレーション作品を展開。来場者が、思い思いのメッセージをプラスチック製キャンドルに描き公園内に飾ったり、大阪交響楽団による演奏を聞いたりして楽しんでいた。 沿道には、西梅田周辺の学校に通う学生やアーティストなどによるキャンドル作品28点が並んだ。大阪デザイナー・アカデミーの生徒はキャンドル約150個と折り紙で作った花をハート型に並べた「闇夜の花舞台」を、HAL大阪の生徒は女の子がスケートリンクで踊る様子を段ボールやキャンドルで表現した「SnowCrystal!!」を、それぞれ展示。HAL大阪CG学科の野田萌々乃さんは「学科が異なるメンバーと一緒に、授業の合間を縫って作った作品。作品と同じポーズで写真を撮る子どももいてうれしい」と話す。 沿道に並ぶキャンドル作品を評価する「キャンドル回廊アワード」は初めての実施。キャンドル・ジュンさんとろうそくメーカー「カメヤマローソク」(大淀中2)、同イベントの実行委員が、美しさ、表現力、メッセージ性、SDGs性の4つで作品を評価した。グランプリは、キャンドルを並べた空間で自身が感じた街の様子をライブペイントしたアーティスト・Mariya Suzukiさんの「いまを描く」が受賞した。 当日は、20時から22時の2時間にわたり、西梅田周辺企業の協力の下、キャンドル以外の照明を一斉に消灯する「ライトオフ」を実施。ハービスPLAZA(梅田2)地下1階「ハービス広場」では、能登半島地震被害を受けた輪島市町野地区の住民が、絵やメッセージを描いた白い紙袋をキャンドルでともす「西梅行燈(あんどん)」約100点を展示した。
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