知っておきたい“対処法”! 高速道路で「給油ランプが点灯」!? 止まってしまうと“違反“に! とるべき行為は?
高速道路で給油ランプが点灯!すぐにクルマを止めたほうがいい?
帰省や旅行などでクルマを使った遠距離移動に欠かせない高速道路ですが、給油ランプが点灯しガス欠間近になった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。 【画像】「えっ…!」これが給油口の 「意外な構造」です!画像を見る(24枚)
判断を誤ると重大な事故につながる可能性もあります。 クルマを運転する際は、ガス欠にならないようガソリン残量を常に気をつける必要がありますが、高速道路を利用する際は特に注意が必要です。 高速道路は本来、停車せずに速度を維持して走行することを前提とした道路です。その中でガス欠により身動きが取れなくなる状況は非常に危険です。 2023年の年末年始にJAFへ寄せられた救援要請の中で、「燃料切れ」は8位にランクインしており、12月29日から1月9日の短期間で約1500件もの件数が記録されています。 これは決して珍しいことではありません。 また、一般道でのガス欠は基本的に罪に問われませんが、高速道路では道路交通法第75条の10第1項「自動車の運転者の遵守事項」により、「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」として、違反点数2点と、反則金9000円(普通車)が科せられる可能性があります。 そんなガス欠を避けるために車には「燃料警告灯」という機能があります。 これは一般的に走れる残りの距離が50kmを切ると点灯するランプです。このランプが光ったのならば速やかに給油しなければなりません。 では、もし給油を忘れて高速道路上でこのランプが点灯してしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。 NEXCO中日本の担当者は次のように話しました。 「可能であれば、最寄りのSAまで走行、もしくは最寄りのICで流出し、ガスステーションで給油いただくようお願いいたします。 もし、燃料が足りずに路上で駐車することになった場合にはできるだけ路肩に停車してハザードランプや発煙筒などで後続車へと合図してください。 また、高速道路上で電話などをしていると、後続車との事故に発展するケースがあります。そのため道路上には立たないようにしてください。 救助などを待機する際には車内で待機するのは危険です。 車内は安全な場所ではなく、後続車に衝突される可能性があります。そのため他の車両に注意しながらガードレールの外側など安全な場所に避難してください」 また、名古屋高速道路公社の担当者は以下のように語ります。 「原則として、ガス欠になる前に直近の出口で高速道路を降りて最寄りのガソリンスタンドで給油していただくようにお願いします。 ですが、もし渋滞等で燃料切れを起こす恐れがあり止むを得ず停車する場合は、500m間隔に設置されている非常駐車帯に停車してください。 ハザードランプや三角停止表示板を設置した後に連絡を行う際はまず、道路緊急ダイヤルなどで名古屋高速道路交通管制室へご事情をご説明ください。 その後にJAFやご加入の保険会社などの救援をお呼びになりお待ちいただくようにお願いします」 ※ ※ ※ 車内での待機などは、何気なく取ってしまいそうな行動ですが、それにより重大な事故につながる可能性があるとのことです。 また、高速道路でも場所によって緊急時の待機位置などの細かい部分が違います。 事故を避けるためにも、もしもの時を想定して前もって非常駐車帯や停車位置などを確認しておくことが重要となります。
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