「政治とカネ」で国民の怒り爆発 「数の論理」で石破さんは総裁選とは正反対に 話の肖像画 ジャーナリスト・田原総一朗<27>
結局、幹事長ら党の執行部に翻弄されて、石破さんが総裁選で言ったこともほとんど〝封印〟せざるを得なくなった。国民からすれば「石破さんは何をやりたいのか分からない」とみられてしまったのでしょう。
《与党過半数割れで今後の政権の行方はどうなる?》
自民党は必死で、国民民主党などを取り込みにかかるでしょうね。それがどうなるか。
ただ、いずれにせよ、(選挙前に掲げた「自公で過半数」を達成できなかったことで)石破政権は、持たない可能性が強くなったかな。
次は誰かって? うーん、(総裁選で決選投票になった)高市(早苗)さんに対しては党内の反発もあるし、小泉(進次郎)さんも違うかな…。
《健全な民主主義のためには政権交代が必要―というのが田原さんの主張。その可能性は高まったのか?》
必ずしも、そうじゃないと思いますね。今の野党の状況を見たらバラバラで、選挙協力もほとんどできなかった。率直に言えば、今の野党は本気で政権奪取を考えていないんじゃないか、とさえ感じますよ。(聞き手 喜多由浩)